はじめに
こんにちは、とある初級インフラエンジニアです。
この度、来年1月からGCP(Google Cloud)の設計・構築案件(金融系)に参画することになりました。 これまでは運用保守の業務が中心でしたが、ついに念願の設計構築フェーズ、しかも未経験のGCPへの挑戦です。
参画までの1ヶ月間、短期集中でGCPをキャッチアップするための学習計画を立てたのですが、技術検証を始める前に「これだけは絶対にやっておくべき」と判断した設定があります。
それが、「予算アラート」の設定です。
今回は、GCPの学習を始める全てのエンジニアに向けて、アカウント作成から高額請求を防ぐための通知設定までをまとめました。
なぜ最初に「予算アラート」なのか?
クラウドの独習で最も恐ろしいリスク、それは設定ミスによる高額請求(いわゆるクラウド破産)です。
GCPには「BigQuery」などの強力なサービスがありますが、これらは従量課金制のため、うっかり巨大なデータを処理してしまったり、リソースの消し忘れがあったりすると、個人では支払いきれない額の請求が来るリスクがゼロではありません。
「学習に集中したいのに、課金が怖くてボタンが押せない…」 そんな状態を避けるために、**「1円でも課金されそうになったら即座に通知が来る」**環境を最初に構築しました。
手順①:Google Cloud アカウント作成
まずはアカウントの開設です。手順は非常にシンプルでした。
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へアクセス。Google Cloud のトップページ -
「無料で使ってみる」をクリック。
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Googleアカウントでログインし、本人確認(クレジットカード登録)を行う。
★ポイント クレジットカードの登録は必須ですが、Google Cloudには「90日間・$300分の無料クレジット」が付与されます。 また、コンソール画面で手動で「アップグレード」を行わない限り、無料トライアル終了後に勝手に課金されることはない仕様になっているため、安心して登録できました。
手順②:予算アラートの設定手順(最重要)
ここからが本題です。 「もしも」の時にメールが飛んでくるよう、以下の手順で設定を行いました。
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Google Cloud コンソールにログイン。
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左上のナビゲーションメニューから 「課金」 を選択。
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左メニューの 「予算とアラート」 をクリック。
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「予算を作成」 をクリック。

【設定した内容】
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期間: 月間
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予算タイプ: 指定額
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目標金額: 100円(または1,000円など少額に)
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※ここに入力した金額が請求されるわけではなく、あくまで「通知ライン」の閾値です。
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【アクションの設定】
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アラートのしきい値:「予算の50%」「90%」「100%」にチェック。
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通知の管理:「アラートのメール通知を請求先アカウント管理者に送信する」 にチェックを入れる。
最後に「保存」を押して設定完了です。 これで、もしリソースを消し忘れて課金が発生しそうになっても、すぐに気づくことができます。

↑設定完了したら一覧に表示されます。
(「予算を設定しても、リソースやAPIの使用量は制限されません」...そりゃそうだ笑)
インフラエンジニアとしての気づき
設定を進める中で、他のクラウドサービスとの設計思想の違いも少し見えてきました。
特にGCPは「プロジェクト」という単位でリソースを管理するのが特徴的です。 予算アラートも「プロジェクト単位」で細かく設定することもできれば、「請求アカウント全体」で設定することも可能です。
今回は学習用なので全体に網を張りましたが、実際の現場(金融系)では、部署やシステムごとにプロジェクトを分け、それぞれの予算管理を行うことになるのだと推測できます。 この「プロジェクトの階層構造」への理解が、GCP攻略の第一歩になりそうです。
まとめ
これで「命綱」の設定は完了しました。 どんなに失敗してもアラートが鳴ると思えば、心理的なハードルが下がり、積極的にコンソールを触ることができます。
次回からは、いよいよ実践編として「GCP独自のネットワーク(VPC)構築」に進みます。 一般的なクラウドの常識が通じない部分もあるようなので、実際に手を動かして検証した内容を記事にしていきたいと思います。
これからGCPを学びたい方の参考になれば幸いです!
